2009年6月22日月曜日

カメラを忘れ、三脚を持参


6月20日~21日にCK-FMSでスクリーニングと運動機能の処方を行いました。

21日は数名単位で行い、当初はカメラで写真撮る予定でいましたが三脚を持ってきてカメラを忘れるという失態を演じ、ここに掲載する写真もありません。
FMSのスクリーニングは個人の微妙な運動機能の欠点や明らかな欠点を見つけ出します。まるでその人の性格が数字で現れているかのような、個性豊かな値が出てきます。
「このまま21点満点になるか!!」という方が終盤で弱みを見せたり、基本的な機能が駄目でも総合力で勝っている方がいるなど、明らかな差が見られます。
足の左右柔軟性のパターンがその人の競技や日常生活に合致していることまで判り、結構有意義な日となりました。
最終的には2時間かけて出来るだけその人の弱点を克服していきます。胴体と手足の連動を試すテストは最終的に皆さん満点になっています。その処方も案外自宅でできる簡単なもので、端から見ると「怠け者」にも見えます。
CK-FMSで運動機能をどのように定義するか。
まず、関節の動作域あり、次にコアスタビリティが発動、そしてプライムムーバー(手や足など実際に動く部位)へ移行することにあります。
柔らかいだけでは駄目、コアスタビリティ(バランス感覚)あるだけでは駄目、プライムムーバー(手足の力)だけでは駄目。3つ合わせての総合力と左右不均衡を縮めていくことが運動機能向上と負傷率低下につながります。
ケトルベルについて:
CK-FMS式ゲットアップとCK-FMS式ミリタリープレスを導入しました。
ゲットアップについてはそれだけで2枚組のDVDが出ていますが結構奥深い種目です。
21日のCK-FMSクラスでは立つ2歩手前で止めています。

2009年6月17日水曜日

肩の傾き、歩幅



CK-FMSで人間の体のコーディネーションを学んでから人の足や肩等に目が行くようになりました。
外歩いている人見ると、右肩が左肩より挙がっているなど左右不均衡が目立ちますが、歩く動作にもやや異常が見られます。
一般的に皆真っ直ぐに歩けていません。一歩踏み出す動作が真っ直ぐにならないため、体幹の旋回やつま先の向きを調整して真っ直ぐな線に合わせて歩こうとしています。踏み出す時のつま先方向も右と左で異なる人を多く見かけます。
恐らくこのような動作が余計な体の動きを招き、少し歩くだけでも疲れるという現象に陥るのだと思います。運動機能の観点で言えば、肩のラインを動かさずにつま先が進行方向へ無駄なく動く。このためには股関節、大腰筋、腸腰筋などの動作が重要になってきます。これらを強化、ストレッチすればよいかというと、それだけではありません。その上下の筋肉連動を活かして動作パターンを作り上げていくことが必要になります。
もちろん伝統あるヨガなどで賄えることも多いのですが、今の現代社会、人間が最も体を動かさなくなっている時代です。数千年前の事情とわけが違います。そのためにも時代に見合った体のケアやその測定基準が必要になってくるのです。
6月21日(日)はCK-FMSのクラスを予定しています。ここで実施した内容を概略レベルで本ブログに掲載していきたいと考えております。

2009年6月12日金曜日

怪我


21点満点中、FMSでのスコアが14点以下であれば怪我の確率が15%から51%に駆け上がる。
NFL(National Football League)プロアメリカンフットボールチームの2007年トレーニングキャンプでこのようなことがわかっています。
  • FMSのスコアが14点以下の選手の負傷率が11倍、得点に左右不均衡が見られる選手の負傷率が3倍。これは新人選手もベテラン選手も同じだった。
  • 得点が高くても左右不均衡が見られると負傷率が高い。
負傷の原因は筋肉本体よりも、右と左の力差や柔軟差が原因になっていることが顕著だといわれています。

2009年6月9日火曜日

左右不均衡、運動機能低下



FMSは7つのスクリーニングで構成され、理想的な点数は7つでそれぞれ2点ずつスコアすることが左右不均衡の解消、運動機能の安定性につながります。

NFL(プロ アメリカンフットボールリーグ)のインディアナポリス・コルツでは14点未満の選手は契約しない、あるいは徹底的に治すといわれています。左右バランスの低下、つまり14点未満選手の負傷率が著しく高くなるといわれています。それではチームとして数億円の年俸を支払うわけにいきません。

どのような形で最低ラインの14点もしくはそれ以上、あるいは左右に差のある点数をつけていくのでしょう。

手順は:
  1. スクリーニング 動作をチェックする
  2. テスト スクリーニングを元に更に詳しく解析する
  3. 処方 弱いリンクを特定し、治していく
処方はその人の弱い部分によって特定されます。ストレッチや関節の調整、コアトレーニング、ケトルベルトレーニングなどのメニューをこなし、また自宅で行って頂くような形になります。

CK-FMSのコースではものの20分ほどの処方で大体点数が上がっていきました。もちろん一度やっただけでは、体を消耗していけば元に戻ってしまうので継続する必要があります。

大体パートナーによる補助やゴムチューブ、軽い重量のダンベル、ケトルベルで出来るものです。

ケトルベルのトレーニングと異なり、筋肉に過大な負荷をかける運動は殆どありません。たとえケトルベルで日頃24キロや32キロを使っている人でも8キロ~16キロで十分かと思います。

筋力トレーニングと違い、姿勢や動作パターンを正すので重量はあまり必要としません。

なぜCK-FMSか?
押す・引く・骨盤動作・スクワット・胴体旋回・腹筋収縮などの基本動作、これらの能力を明確に数字で表しているのがFMSのスクリーニング(検査)です。3(最良)2(良)1(可)0(不可)という判りやすい基準なので、運動機能の上下がすぐにわかります。

ケトルベルでいえば、右の方が左より力強さが顕著である。このようなことなかったでしょうか。では左を優先的に鍛えていけば?私はそれを数年行った結果、32キロのケトルベルになった時に左肩を怪我しました。幾ら鍛えても、左右差を作る弱い運動機能が内在すると強弱差は縮まるばかりか次第に拡大していきます。


Weakest Link Rules the Chain
弱いつなぎ目が鎖を駄目にする

競技や格闘技を続けていくにあたり、怪我の可能性を事前に把握することは重要です。特に数値でわかっていればなおさらのこと。左足首が痛い、右肩が痛い、なので湿布を貼る、カイロへ行く。

後手にまわり、更に費用をかけて一時的な処方でやり過ごす。これでは根本的な解決になりません。
レントゲン上異常なし、カイロで施術を終えても肩が痛い。このような場合左右不均衡や上半身・下半身連携不足等が鍵を握っています。


肩の左右差解消のために行われているプッシュ・プル

2009年6月8日月曜日

CK-FMS 運動機能スクリーニング クラス 6月21日(日)

"FMS(Functional Movement Screen)は私たちのコンディショニングプログラムの基礎です。このプログラムなくしてわがチームは考えられません。"NFL(プロアメリカンフットボールリーグ) インディアナポリス・コルツ ストレングスコーチ ジョン・トリンhttp://www.dragondoor.com/success_stories/JonTorine.html


CK-FMS(Certified Kettlebell Functional Movement Specialist)は基本運動動作の簡単なスクリーニング(検査)で体の機能を割り出し、その処方を行う画期的なトレーニング方法です。
当てはまるものがあればお申し込み下さい。

  • 運動機能を高めたい
  • 怪我なく競技に集中したい
  • 怪我なくトレーニングに集中したい
  • 怪我からの復帰を早めたい

FMS(Functional Movement Screen)は1996年以来アメリカのプロスポーツや軍特殊部隊で活用されています。昨年2008年にRKC(ロシアン・ケトルベル・チャレンジ)と資格を融合させ、CK-FMSが誕生しました。

弱い部位が運動機能を制約する幾らパワーがあっても、運動能力があっても一箇所決定的に弱い部位があると、体全体が生存本能を生かして弱い部分を補強しようとします。これが上半身・下半身のバランス不均衡や左右不均衡を顕著にしていきます。たとえ強い部分を幾ら鍛えたとしても弱い部位は弱いままにあります。

FMS(Functional Movement Screen)

そこでFMSという7つの基本運動動作から成るスクリーニングで個人の弱い部位を特定します。得点は0点~3点、7つのスクリーニングですから21点満点です。7つのスクリーニングで最低2点スコアすること、つまり14点が合格ラインといわれています。スクリーニングは次の7つです。
ディープ・スクワット 体全体の機能を測定する
ハードル・ステップ 足の駆動と加速の原点になる動作パターンを測定する
インライン・ランジ 減速や方向転換機能を測定する
ショルダー・モビリティ 肩の柔軟性、胸椎と肩甲骨の機能を測定する 左右差もあぶり出す
アクティブ・レッグ・レイズ 腰や臀部の出力機能を測定する 左右差もあぶり出す
トランク・スタビリティ・プッシュアップ 体幹部の機能を測定する 上半身・下半身連動の不具合をあぶり出す
ロータリー・スタビリティ 手足から胴体を通って反対側手足へ連動する神経機能を測定する

処方

個人に見合った処方を行います。ストレッチやパターン運動、ゴムチューブを利用したトレーニングなど簡単なトレーニングになります。力を存分に使うものではありません。

ケトルベル

中でも軽い重量で行うトルコ式ゲットアップが総合的な処方運動に適しています。これをゆっくり反復して行います。またトルコ式ゲットアップからの派生運動等も行います。

再スクリーニング

的確な処方はものの20分程度で効果をあらわします。最初に受けたスクリーニングから得点が上がっている、あるいは左右不均衡が直っていることも珍しくありません。お帰りになる時には簡単なストレッチ法や運動動作はマシントレーニングがなくてもできます。ご自宅等でどなたかの補助使ってできるものから単独でできるもの、ゴムチューブ1つでできるものもあります。

ケトルベルに特化したトレーニングではなく、基本的に運動可能な方が対象になります。医師の指示で運動を差し止められていない限り、大丈夫です。また、ケトルベルワークショップと違って激しい運動を行いません。

2009年6月21日(日) 11:45~14:45インストラクター 松下タイケイ RKCレベル2, CK-FMS補
CK-FMSブログ http://ck-fms-japan.blogspot.com/
日時:2009年6月21日(日) 11:45~14:45場所:東京都新宿区北新宿2-1-8 新宿村スタジオ S館 1階 19スタジオ リンク費用:今回は2コースに分けます。

●FMSスクリーニング → トルコ式ゲットアップ → 再スクリーニング

2009年6月18日(木)までのお振込み 1人 5,500円

2009年6月19日(金)以降、現地で1人7,500円  ※キャッシュバック対象外です。

●FMSスクリーニング → 個別処方トレーニング → トルコ式ゲットアップ → 再スクリーニング

2009年6月18日(木)までのお振込み 1人 12,500円

2009年6月19日(金)以降、現地で1人15,000

このコースで処方を行った後、再スクリーニングで7つのスコア中いずれも変化・向上が認められなかった場合は  7,000円キャッシュバック致します

  ※但し左右不均衡の場合、右3点・左2点だったものが、右2点・左2点に減じたものは対象外となります。肩柔軟性の測定は点数ではなくセンチによる測定変化が基準となります。
  ※※処方トレーニングをクラス内で実施した場合のみ対象となります。
  途中退出やキャンセル発生時は対象となりません。
  また、受講者の意思によって再スクリーニングがされなかった場合も対象外となります。  

お申し込みは
http://www.kettlebell.jp/fms/

2009年6月7日日曜日

FMS スクリーニング




FMS(Functional Movement Screen)は1996年頃、グレイ・クックというトレーナーによって考案されたトレーニング方法です。厳密にいうと運動機能診断のようなスクリーニングを行い、そのスコアに基づいて運動機能向上を図っていきます。


スクリーニングは大きくわけて7つ、そこから更に細かなレベルでテストを行います。


  1. ディープ・スクワット 体全体の機能を測定する

  2. ハードル・ステップ 足の駆動と加速の原点になる動作パターンを測定する

  3. インライン・ランジ 減速や方向転換機能を測定する

  4. ショルダー・モビリティ 肩の柔軟性、胸椎と肩甲骨の機能を測定する 左右差もあぶり出す

  5. アクティブ・レッグ・レイズ 腰や臀部の出力機能を測定する 左右差もあぶり出す

  6. トランク・スタビリティ・プッシュアップ 体幹部の機能を測定する 上半身・下半身連動の不具合をあぶり出す

  7. ロータリー・スタビリティ 手足から胴体を通って反対側手足へ連動する神経機能を測定する

各スクリーニングは3点満点で、合計が21点満点となります。スクリーニング、測定とはいいながらも特に電子機器を使うものではありません。



点数基準:

3点 - 動作が完璧

2点 - 動作に制約がかかり、若干のバランス不均衡が見られる

1点 - 動作そのもので失敗する

0点 - 動作中に痛みを伴う

例えばショルダー・モビリティの点数が右2点・左1点(左右不均衡)になっているものを割り出し、そこからストレッチやパターンドリル含め、様々な処方を加えていきます。早いものではものの10分程度の処方で再スクリーニングすると点数が上がることがあります。

点数上がる=運動機能の向上です。