2009年7月14日火曜日

FMS


右端 FMS発案者のグレイ・クック







FMS(Functional Movement Screen)は1996年頃、グレイ・クックというトレーナーによって考案されたトレーニング方法です。厳密にいうと運動機能診断のようなスクリーニングを行い、そのスコアに基づいて運動機能向上を図っていきます。スクリーニングは大きくわけて7つ、そこから更に細かなレベルでテストを行います。
ディープ・スクワット 体全体の機能を測定する
ハードル・ステップ 足の駆動と加速の原点になる動作パターンを測定する
インライン・ランジ 減速や方向転換機能を測定する
ショルダー・モビリティ 肩の柔軟性、胸椎と肩甲骨の機能を測定する 左右差もあぶり出す
アクティブ・レッグ・レイズ 腰や臀部の出力機能を測定する 左右差もあぶり出す
トランク・スタビリティ・プッシュアップ 体幹部の機能を測定する 上半身・下半身連動の不具合をあぶり出す
ロータリー・スタビリティ 手足から胴体を通って反対側手足へ連動する神経機能を測定する
各スクリーニングは3点満点で、合計が21点満点となります。スクリーニング、測定とはいいながらも特に電子機器を使うものではありません。
点数基準:
3点 - 動作が完璧
2点 - 動作に制約がかかり、若干のバランス不均衡が見られる
1点 - 動作そのもので失敗する
0点 - 動作中に痛みを伴う
例えばショルダー・モビリティの点数が右2点・左1点(左右不均衡)になっているものを割り出し、そこからストレッチやパターンドリル含め、様々な処方を加えていきます。早いものではものの10分程度の処方で再スクリーニングすると点数が上がることがあります。
点数上がる=運動機能の向上です。

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