2009年6月9日火曜日

左右不均衡、運動機能低下



FMSは7つのスクリーニングで構成され、理想的な点数は7つでそれぞれ2点ずつスコアすることが左右不均衡の解消、運動機能の安定性につながります。

NFL(プロ アメリカンフットボールリーグ)のインディアナポリス・コルツでは14点未満の選手は契約しない、あるいは徹底的に治すといわれています。左右バランスの低下、つまり14点未満選手の負傷率が著しく高くなるといわれています。それではチームとして数億円の年俸を支払うわけにいきません。

どのような形で最低ラインの14点もしくはそれ以上、あるいは左右に差のある点数をつけていくのでしょう。

手順は:
  1. スクリーニング 動作をチェックする
  2. テスト スクリーニングを元に更に詳しく解析する
  3. 処方 弱いリンクを特定し、治していく
処方はその人の弱い部分によって特定されます。ストレッチや関節の調整、コアトレーニング、ケトルベルトレーニングなどのメニューをこなし、また自宅で行って頂くような形になります。

CK-FMSのコースではものの20分ほどの処方で大体点数が上がっていきました。もちろん一度やっただけでは、体を消耗していけば元に戻ってしまうので継続する必要があります。

大体パートナーによる補助やゴムチューブ、軽い重量のダンベル、ケトルベルで出来るものです。

ケトルベルのトレーニングと異なり、筋肉に過大な負荷をかける運動は殆どありません。たとえケトルベルで日頃24キロや32キロを使っている人でも8キロ~16キロで十分かと思います。

筋力トレーニングと違い、姿勢や動作パターンを正すので重量はあまり必要としません。

なぜCK-FMSか?
押す・引く・骨盤動作・スクワット・胴体旋回・腹筋収縮などの基本動作、これらの能力を明確に数字で表しているのがFMSのスクリーニング(検査)です。3(最良)2(良)1(可)0(不可)という判りやすい基準なので、運動機能の上下がすぐにわかります。

ケトルベルでいえば、右の方が左より力強さが顕著である。このようなことなかったでしょうか。では左を優先的に鍛えていけば?私はそれを数年行った結果、32キロのケトルベルになった時に左肩を怪我しました。幾ら鍛えても、左右差を作る弱い運動機能が内在すると強弱差は縮まるばかりか次第に拡大していきます。


Weakest Link Rules the Chain
弱いつなぎ目が鎖を駄目にする

競技や格闘技を続けていくにあたり、怪我の可能性を事前に把握することは重要です。特に数値でわかっていればなおさらのこと。左足首が痛い、右肩が痛い、なので湿布を貼る、カイロへ行く。

後手にまわり、更に費用をかけて一時的な処方でやり過ごす。これでは根本的な解決になりません。
レントゲン上異常なし、カイロで施術を終えても肩が痛い。このような場合左右不均衡や上半身・下半身連携不足等が鍵を握っています。


肩の左右差解消のために行われているプッシュ・プル

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